「バットを振ることができない…」「投げると激痛が走る…」
野球選手にとって、肘の痛みは選手生命に関わる深刻な問題です。遠方から1時間40分かけて来院された大学野球選手が、わずか30分の施術でバットを振れるようになった劇的な改善事例をご紹介します。
■ 患者さんのプロフィール
- 年齢・性別:20代男性
- 競技:大学野球部所属の現役選手
- 主訴:テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
- 発症時期:半年前から続く慢性的な肘の痛み
- 来院経緯:1時間40分かけて遠方から来院
この方は大学で野球部に所属する現役選手で、病院でテニス肘(上腕骨外側上顆炎)と診断されていました。野球選手でありながら「テニス肘」と診断されることに違和感を覚えるかもしれませんが、実は野球選手にも非常に多い障害です。
■ 野球選手を悩ませるテニス肘
テニス肘は、正式には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれ、肘の外側に痛みが生じる障害です。テニスプレーヤーに多いことからこの名前がついていますが、実は野球、ゴルフ、バドミントンなど、腕を繰り返し使うスポーツ全般で発症します。
【主な症状】
- バットを振ることができない
- 投球動作時の激痛
- 肘を伸ばすと痛みが走る
- 日常生活にも支障をきたすレベル
この方の場合、半年前から痛みが続いており、練習に参加することすら困難な状態でした。バットを振る動作、投球動作のたびに激痛が走り、選手として致命的な状況に追い込まれていました。
■ これまでの治療と挫折
病院ではテニス肘と診断されたものの、具体的な治療法は提示されませんでした。
【病院での治療】
- 湿布の処方
- ストレッチの指導
- 「安静にしてください」という指示のみ
しかし、数ヶ月経過しても改善は見られませんでした。選手として練習に参加できない日々が続き、焦りと不安が募っていたと言います。
そんな中、当院のルート治療のことを知り、1時間40分かけて遠方から来院されました。藁にもすがる思いでの来院だったそうです。
■ ルート治療による施術
テニス肘の痛みは、肘周辺だけの問題ではありません。当院では、痛みの根本原因を探るため、広範囲にわたって施術を行いました。
【施術内容】
1. 初回カウンセリング
痛みの詳細な状況確認、競技での動作分析、これまでの治療経過の聞き取りを丁寧に実施。根本原因となるコリ(ルート)の特定を行いました。
2. ルート治療の実施
単に痛みの出ている肘周辺だけでなく、肩、背中、前腕にかけての広範囲のコリに対して、多数の鍼を用いて治療を実施しました。
3. 運動鍼による動作確認
鍼を刺した状態で実際の野球動作(投球フォーム、バッティングフォーム)を行っていただき、リアルタイムで痛みの変化を確認しました。
運動鍼とは、鍼を刺したまま実際に動作を行う特殊な技法です。これにより、その場で効果を実感しながら施術を進めることができます。
■ わずか30分での劇的な変化
施術開始から驚くべきスピードで改善が見られました。
【治療開始10分後】
痛みが約6割軽減
患者様自身も驚かれるほどの変化を実感。肘の動きが明らかに改善されました。
【治療開始30分後】
痛みがほぼ消失
バットを振る動作、投球動作ともに支障なく実行可能な状態に改善しました。
【治療終了時】
競技動作での最終確認
素振り、投球動作を実際に行っていただき、痛みなく実行できることを確認。「遠方から来た甲斐があった」とのお言葉をいただきました。
3月から続いていた肘の痛みが、たった30分の施術でほぼ消失したことに、ご本人も驚きを隠せない様子でした。「こんなに早く良くなるとは思っていませんでした」「バットを振れることが嬉しい」と、喜びの声をいただきました。
■ 治療後の経過
施術後は、無理はしないこと、痛みが戻るようであればもう一度来院するようお伝えしました。
その後の連絡がないことから、良好な経過を維持されているものと思われます。遠方からの来院だったため、1回の施術で改善できたことは何よりでした。
■ なぜルート治療が効果的だったのか
1. 根本原因へのアプローチ
テニス肘の痛みは、肘周辺だけの問題ではありません。肩、背中、前腕の筋緊張が複雑に絡み合って、肘に負担をかけています。ルート治療では、これらの深層の筋緊張を広範囲に解消することで、根本的な改善を目指します。
2. 運動鍼による即効性
鍼を刺した状態で実際の野球動作を行うことで、その場で痛みの軽減を確認できます。これにより、効果的なポイントに的確にアプローチでき、短時間での劇的な改善が可能になります。
3. 広範囲への施術
肘だけでなく、肩、背中、前腕にかけて広範囲に施術を行うことで、身体全体のバランスを整えます。これにより、再発を防ぎ、長期的な改善が期待できます。
■ スポーツ障害でお悩みの方へ
テニス肘(野球肘、ゴルフ肘)は、アスリートにとって非常に深刻な問題です。痛みが続くことで、競技パフォーマンスが低下するだけでなく、選手生命にも関わります。
【こんな症状でお悩みではありませんか?】
- バットやラケットを振ると肘が痛む
- 投球動作で激痛が走る
- 病院で湿布やストレッチを指導されたが改善しない
- 練習に参加できず焦っている
- 「安静にするしかない」と言われた
このようなスポーツ障害に対して、当院のルート治療は非常に効果的です。今回の事例のように、1回の施術で劇的に改善するケースも少なくありません。
■ まとめ
半年前から続いていたテニス肘の痛みが、わずか30分の施術でバットを振れるようになった大学野球選手の改善事例をご紹介しました。
スポーツ障害は、適切な施術を受ければ、驚くほど早く回復することがあります。「もう競技を諦めるしかない」と思う前に、ぜひ一度ご相談ください。
きやま鍼灸治療院では、鹿児島市加治屋町の治療院でスポーツ障害の施術を行っております。お気軽にお問い合わせください。













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